even G2レビュー|10万円のスマートグラスを2ヶ月使って分かった「今はあまり使っていない理由」
スマートグラスに興味がある皆さん、こんにちは。
「未来っぽいガジェット」という言葉にめっぽう弱い筆者です。
2ヶ月前、ついに約10万円を握りしめて、話題のスマートグラスeven G2を購入しました。視界に情報が浮かぶ、あの“映画の主人公みたいな暮らし”にちょっと本気で憧れていたからです。

……で、結論から正直にお伝えします。
結論:現在、even G2はあまり使っていません。
製品が悪いわけではなく、私の生活スタイルとの相性がハマらなかった、というのが正直な感想です。
10万円で買ったのに使っていないって、我ながら正気を疑うんですが、これには理由がありまして…。
この記事では、実際にeven G2を2ヶ月使って感じたリアルな感想を、良い点も微妙だった点も含めて正直にまとめます。
「スマートグラスって実際どうなの?」「even G2は買いなの?」と気になっている方の判断材料になればうれしいです。
even G2とは? まずはどんなスマートグラスかをざっくり解説
スマートグラスと聞くと、少しゴツめの近未来デバイスを想像する方も多いかもしれません。でもeven G2は、かなり普通のメガネに近いデザインです。見た目はあくまで自然で、日常使いしやすい方向に振られています。
Even G2の主な機能
- Conversate(会話支援)
- リアルタイム翻訳
- Teleprompt(テレプロンプター)
- ナビゲーション
- 通知表示
- QuickList
- 専用スマートリング「Even R1」との連携
要するに、
「見た目は普通のメガネなのに、視界の中で情報確認やAI機能が使えるスマートグラス」
という理解で大きく外れません。
ちなみに公式の製品ページでは、G2 Aのベース価格は599ドル、単焦点レンズは追加料金ありという形で案内されています。Even Realities公式
私がeven G2に託した3つの夢
購入前、私の頭の中ではeven G2がかなり活躍する予定でした。脳内ではもう半分くらい未来人です。
1. 時間・タスク・スケジュールをサッと確認したい
スマホをいちいち取り出さず、視界の端で予定やタスクを確認できたら便利そうですよね。「これで仕事効率が上がるのでは」と、かなり期待していました。
2. 英語学習に活かしたい
日本語を英語に変換して表示してくれるなら、日常の中で英語に触れる時間を増やせるはず。机に向かって勉強するより、こういう“ながら学習”のほうが続きそうだと思ったんです。
3. 商談でAI議事録を使いたい
これが一番大きな購入動機でした。商談内容をAIが補助してくれれば、メモに追われずに会話そのものに集中できます。仕事ができる人っぽいですし。少なくとも、見た目だけは少しできそうです。
even G2を2ヶ月使って分かった「使わなくなった理由」
ここからが本題です。なぜ私はeven G2をあまり使わなくなったのか。結論を言うと、生活スタイルとのミスマッチが重なったからです。
理由1:休日は会社スマホを持ち歩かず、スマートグラスも沈黙する
私のeven G2は、会社支給のスマートフォンと接続して使っています。この前提が、じわじわ効いてきました。
休みの日は会社スマホを常に持ち歩くわけではありません。するとeven G2はどうなるかというと、
“高機能スマートグラス”から“少し重たいおしゃれメガネ”へと静かに転職します。
「プライベートスマホにつなげばいい」という選択肢もありますが、仕事の予定を私用スマホに寄せるのは抵抗があり、逆に仕事中にプライベート端末を触るのも気が進まず。この“できなくはないけどちょっと面倒”が、使用頻度をじわじわ下げていきました。
理由2:商談で使いたかったのに、対面シーンでは少し気を使う
本命だったのは、商談でのAI議事録活用です。ただ、ここで最初の壁にぶつかりました。
even G2はデザインが自然で、いかにも“機械です”という見た目ではありません。その点はとても良いです。でも、対面の商談では相手との信頼感が最優先です。
お客様にフツーに気づかれます…それスマートグラスってヤツ?
製品自体はプライバシー配慮型で、公式も会話支援や翻訳、通知、ナビゲーションといった日常支援機能を前面に出しています。Even Realities公式 ただ、相手がどう受け取るかは別問題。結果として私は、かけたまま使うのではなく、机に置いて必要最低限だけ使うスタイルに落ち着きました。
未来のガジェットを導入したはずなのに、最終的に置物として活用するとは思いませんでした。新しいのか古いのか、もう自分でも分かりません。
理由3:AI議事録は便利。でも“完全に任せる”には少し不安が残った
AI議事録機能そのものは、間違いなく面白いです。「おお、未来だ」と感じる瞬間もありました。
ただ、実際の商談では、音声の文字起こしや要約に若干のズレを感じる場面もありました。もちろん、環境音や話し方、専門用語の多さにも左右されると思います。
現場で欲しいのは、
“だいたい合ってる”ではなく、“ここを信じて使える”という安心感。
その点、私の仕事では結局、図面にペンで直接書き込むという昔ながらの方法が、まだまだ強かったです。
テクノロジーの最前線に、紙とペンが普通に立ち向かってくる。アナログ、思ったより粘ります。

理由4:事務作業では便利そうで、意外と細かな操作が気になった
本来なら、even G2が一番活躍しそうだったのは事務作業の日です。でも、ここにも小さなハードルがいくつかありました。
まず気になったのが、画面を見るために都度首を上に向ける必要があることです。私は最初、もっと自然に視界の中へ情報が入ってくるイメージを持っていました。ところが実際には、表示を確認するたびに少し首を上へ動かさないと見えません。
これが1回2回なら気にならないのですが、事務作業中に何度も確認するとなると、じわじわ面倒に感じてきます。「ちょっと予定を見たい」「次のタスクを確認したい」というたびに首を上げる動作が入るので、手軽さを期待していたぶん、なおさら億劫に感じました。
未来のガジェットを使っているはずなのに、確認のたびに首を上げる私。もはや“未来”より“ストレッチ”です。
さらに、タスクとスケジュールを行き来する操作も、人によっては気になると思います。パッと見られる便利さはある一方で、情報の切り替えが頻繁になると、
「これ、スマホのほうが早くない?」
という瞬間が出てきます。
スマートグラスの価値は、スマホより少し便利ではなく、スマホを取り出す行為そのものを減らせるかどうかにあると思うのですが、私の使い方ではそこまで届きませんでした。
理由5:リングがあればもっと快適そう。でも追加投資に勇気が必要だった
even G2には、専用のスマートリングEven R1があります。公式でも、タップやスクロールでEven G2を操作できるデバイスとして案内されています。Even Realities公式
正直、これは魅力的でした。メガネのツルを触らずに操作できるのは、かなり良さそうです。
ただし、スマートグラス本体に加えてリングまでそろえると、出費はさらに大きくなります。「ここまで来たら全部そろえたい」という自分と、「今の使用頻度でさらに課金するのか?」という冷静な自分の戦い。
今回は、財布を守る側の自分が勝ちました。
英語学習用途はどうだった? 面白いけれど、私には“スマホでも十分”だった
翻訳系の機能は、発想としてとても面白いです。視界の中で言語の補助が入るのは、スマートグラスならではの体験です。実際、公式でもリアルタイム翻訳はEven G2の代表機能のひとつとして案内されています。Even Realities公式
ただ、私の使い方では、
「便利ではある。でもスマホで代用できる」
という感覚が勝ちました。
スマホを取り出す手間を減らせるのが本来の魅力ですが、操作や装着の習慣まで含めて考えると、私の場合はそこまでの差を感じませんでした。
最大の誤算:私はコンタクトユーザーだった
ここが、実は一番大きかったかもしれません。私は普段、コンタクトレンズユーザーです。つまり、もともとメガネを常用する生活ではありません。
普段からメガネをかけている方なら「どうせ毎日かけるならeven G2にしよう」で自然に運用できます。
一方コンタクト派の私は、even G2を使うために“わざわざメガネをかける”という一手間が発生します。
この“わざわざ感”が、地味に効きます。
ガジェットって、最終的には性能より習慣なんですよね。未来を顔に乗せる前に、まず自分がメガネ生活に向いているかを確認すべきでした。かなり基本的な話ですが、購入前の私はそこそこ浮かれていたので、見事に見落としました。
それでもフェアに伝えたい、even G2の良かったところ
ここまで読むと、かなり厳しめのレビューに見えるかもしれません。でも、even G2自体の完成度が低いとは思っていません。むしろ良いところは、ちゃんとあります。
even G2のここが良い
- デザインが自然で、日常でかけやすい
- “いかにも機械”ではなく、街中で浮かない
- 会話支援・翻訳・テレプロンプト・通知・ナビ・QuickListなど、日常寄りの機能設計
- プライバシーへの配慮が製品思想として明確
つまり、even G2は
「スマートグラスを未来のオモチャで終わらせず、日常の道具に近づけようとしている製品」
なんです。だからこそ余計に思います。これはダメな製品というより、ハマる人にはかなりハマる製品です。
even G2が向いている人・向いていない人
even G2が向いている人
- 普段からメガネを常用している方
- 仕事用とプライベート用のスマホを1台で運用している方
- 通知や予定確認、会話支援を自然に生活へ組み込みたい方
- 新しいUIや操作感を楽しめるガジェット好きの方
- リング込みの投資にも前向きな方
even G2が向いていないかもしれない人
- コンタクト中心で、普段メガネをかけない方
- 仕事用と私用でスマホを分けている方
- 対面商談が多く、相手への印象を気にする場面が多い方
- 今のタスク・予定管理に大きな不満がない方
- 追加のリング費用まではかけたくない方
総評:even G2に15万円の価値はあるのか
本体に加え、周辺デバイスまで含めると、なかなか勇気のいる金額です。では、その価値はあるのか。
私個人の答えは「人をかなり選ぶ」です。
万人向けではありません。ただし、条件が噛み合う人にとっては、かなり面白い選択肢になると思います。
2ヶ月使って一番強く感じたのは、スマートグラスはスペックより“生活との相性”がすべてに近いということでした。
メガネを毎日かけるか。スマホ運用はどうしているか。人前で自然に使えるか。今の仕事や生活に、どれくらい強い不便があるか。ここが噛み合わないと、どれだけ未来感のある製品でも、「最初は感動したけれど、今はケースの中で静かに眠っているガジェット」になりかねません。
ええ、はい。今の私のeven G2です。
購入前にチェックしたいポイント
even G2購入前のセルフチェックリスト
- 普段からメガネをかける生活か?
- スマホは1台運用か、仕事用と私用で分けているか?
- 対面の仕事で違和感なく使えそうか?
- 今のタスク管理・予定確認に、どれくらい不満があるか?
- AI議事録や翻訳が「日常レベルで」本当に必要か?
- 本体+リングの合計投資額を、毎日使うイメージが湧くか?
このあたりを考えたときに、「便利そうだけど、今のやり方でそこまで困っていないかも」と思ったら、いきなり購入ではなく、まず情報収集や体験ベースで検討するのが良いと思います。
まとめ:even G2は“悪い製品”ではなく、“相性がかなり大事な製品”
この記事の結論
- even G2は製品としては完成度が高いスマートグラス
- ただし生活スタイルとの相性で満足度が大きく変わる
- メガネ常用・スマホ1台運用・対人業務が少ない人には強くハマる可能性あり
- コンタクト派・スマホ2台運用・商談メインの人は慎重に検討を
- 迷ったら、まずは体験・情報収集からスタートするのが安全
私はガジェットが好きなので、even G2を買ったこと自体を後悔しているわけではありません。むしろ、スマートグラスというジャンルを自分の生活に当てはめて考えられたのは、かなり面白い経験でした。
ただ、今回よく分かったのは、未来っぽい製品が、必ずしも今の自分の生活にフィットするとは限らないということです。
数年後、さらに軽くなって、もっと自然に使えて、コンタクト派にも刺さる進化をしたら、私はたぶんまた気になり始めます。懲りていないのではありません。未来への期待が、まだちょっと残っているだけです。
スマートグラスやeven G2が気になっている方にとって、この記事が少しでもリアルな判断材料になればうれしいです。