流行りのシューズインクロークは本当に必要?玄関収納を考えるときに見直したいこと
注文住宅の玄関計画で、最近よく採用されるのがシューズインクロークです。
来客用と家族用の動線を分けやすく、玄関をすっきり見せやすいのが魅力です。ただ、どの家にも合うわけではなく、暮らし方によっては壁面収納のほうが使いやすいこともあります。
この記事では、シューズインクロークと壁面収納の違いを、面積・動線・使いやすさの視点で整理します。
結論|どちらが向いている?
玄関を広く見せたい・面積を無駄なく使いたいなら壁面収納、荷物が多く来客動線も分けたいならシューズインクロークが向いています。
- シューズインクローク向き:来客が多い、ベビーカーや外用品が多い
- 壁面収納向き:玄関を広く見せたい、動線をシンプルにしたい
大切なのは「流行っているか」ではなく、自分たちの暮らし方に合っているかです。

シューズインクロークが人気の理由
シューズインクロークが選ばれるのは、収納量だけでなく、玄関まわりを整えやすいからです。
- 来客用と家族用の動線を分けやすい
- 靴・傘・コート・ベビーカーなどをまとめて置きやすい
- 玄関正面から生活感を隠しやすい
見た目を整えやすい点は、シューズインクロークの大きな魅力です。
気をつけたい3つのポイント
1. 通路のための面積が必要
シューズインクロークは収納であると同時に、人が通る通路でもあります。そのため、収納量のわりに面積が必要になりやすいです。
2. 来客が少ないと持て余すこともある
「来客用玄関をきれいに見せたい」という考え方は魅力的ですが、日常的に来客が多くない場合は、そこまで動線を分けなくてもよかったと感じることがあります。
3. 動線が少し長くなる
帰宅のたびに少し回り込む動線になるため、結局メインの玄関動線ばかり使う、ということもあります。
チェックポイント
- 通路に使う面積はどれくらいか
- 来客は実際にどれくらいあるか
- 毎日その動線を使い続けられそうか

図面比較で見えること
今回の図面比較では、壁面収納とシューズインクロークの4パターンを並べています。

- 計画①:壁面収納/2.06坪
- 計画②:シューズインクローク(片面収納)/3.0坪
- 計画③:シューズインクローク(両面収納)/3.75坪
- 計画④:壁面収納/3.66坪
ポイントは、収納量が大きく変わらなくても、必要な面積がかなり違うことです。壁面収納なら、シューズインクロークの通路部分を玄関の広さに回しやすくなります。
特に計画③と計画④は収納量も面積も大きく変わりませんが、計画④の方が圧倒的に開放感があります。
比較表|シューズインクロークと壁面収納
| 比較項目 | シューズインクローク | 壁面収納 |
|---|---|---|
| 収納の考え方 | 収納の中に入って使う | 壁面にまとめて収納する |
| 面積の使い方 | 収納+通路が必要 | 通路が不要で効率的 |
| 玄関の見え方 | 生活感を隠しやすい | 広くすっきり見せやすい |
| 動線 | 家族用と来客用を分けやすい | シンプルで使いやすい |
| 向いている家庭 | 荷物が多い、来客が多い | 面積を有効活用したい |
| 注意点 | 通路分の面積が必要 | 大きな物は計画次第 |
壁面収納が合いやすいケース
- 玄関を広く見せたい
- 限られた面積を有効活用したい
- 動線をできるだけ短くしたい
- 収納は欲しいが、通路までは不要
シューズインクロークが合いやすいケース
- ベビーカーやアウトドア用品を置きたい
- コート掛けや土間収納も欲しい
- 来客用と家族用の動線を分けたい
まとめ
シューズインクロークは便利ですが、通路のための面積が必要です。一方、壁面収納は収納の中に入らないぶん、玄関そのものを広く見せやすいという良さがあります。
どちらが正解というより、
- 来客の多さ
- 荷物の量
- 毎日の動線
- 玄関に求める広さ
この4つを基準に考えると、自分たちに合う収納計画が見えやすくなります。
ひとことでまとめると
玄関を広く見せたいなら壁面収納、収納と動線分離を重視するならシューズインクローク。流行りより、暮らし方に合うかどうかで選ぶのがおすすめです。