【失敗談】Galaxy Foldを3年で3台壊した私が語る、折りたたみスマホの現実
30代、40代になると、スマホに求めるものも少しずつ変わってきます。
若い頃のように「とにかく最新スペック!」ではいられません。今はどちらかといえば、「人前で出しても恥ずかしくないか」「長く付き合える相棒か」のほうが大事になってくる。そう、大人ですから。
……なのに、なぜか折りたたみスマホのロマンだけは別腹なんですよね。あの“パカッ”と開く快感、開いた瞬間の大画面、そして「私は未来を使っています」という誰にも頼まれていない静かなドヤ感。
そんな魅力にやられた結果、私はこの3年でGalaxy Foldシリーズにしっかり沼落ちし、3台を約1年で故障させ、合計25万円を溶かしました。旅行にも家電にも化けたはずのお金は、最終的に「映らないスマホ数台」と「同じ過ちを何回まで繰り返せるかの検証データ」に変わりました。
この記事はレビューというより、半分は告白です。ただ、これからFoldを買うか迷っている方にとっては、かなり生々しい参考資料になるはずです。私の損失が、せめて誰かの防災訓練になれば本望です。
結論|Foldは最高に楽しい、そして最高に気を遣う
つまりFoldは、未来感のある最高のガジェットである一方、雑に付き合うと財布を過去にしてくる繊細な相棒でもあります。ロマンは本物です。ただし、ロマンには定期点検が必要でした。むしろ私よりスマホのほうが健康管理されていた気すらします。
この記事の目次
購入履歴|華麗なる散財の軌跡
まずは、私のFold遍歴をご覧ください。
- 1台目:Galaxy Fold 初代(中古・約7万円)
- 2台目:Galaxy Z Fold3(中古・約10万円)
- 3台目:Galaxy Z Fold3(中古・約8万円)
合計25万円
改めて数字にすると、なかなか味わい深いですね。もはや「スマホ好き」というより、「失敗例のサンプル数を増やしたい研究者」です。
なお、「なぜ同じFold3を2台も買ったのか」という疑問は、非常にまっとうなご意見だと思います。私も同感です。できることなら、当時の私を少し離れた場所から大声で止めたい。
そして何より恐ろしいのは、この3台がいずれも約1年で不調に陥ったこと。しかも発端はすべて、メイン画面中央の折りたたみ部分から始まるフィルムのめくれでした。
1台目の悲劇|剥がしたのはフィルムではなく希望でした
ここから、私の“授業料”が本格的に始まります。
初代Galaxy Foldは、使い始めて約1年ほどで、メイン画面中央の折りたたみ部分からフィルムがじわじわ浮いてきました。端が少しめくれる、みたいな可愛い話ではありません。中央の折り目が「そろそろ限界です」と静かに主張してくる、あの不穏な感じです。
そこで私はGalaxy原宿へ持ち込み、正規でフィルムを貼り換えてもらいました。この時点ではまだ、「やはり公式は安心だな」と余裕ぶっていたんです。今思えば、かなり短命な余裕でした。
しかし、その約2か月後、またしてもメイン画面中央の折りたたみ部分からフィルムがめくれ始めました。しかも今度は保証期間外です。
そして私は、人生でいちばん出してはいけないタイミングでDIY精神を発動させました。
Foldのフィルムは“保護フィルム”ではなく、ほぼ本体の一部です。普通のスマホの感覚でベリっと剥がすと、命綱ごと切れます。私は切りました。液晶が漏れ、画面はそのまま真っ暗になりました。
2台目の悲劇|「何もしていないのに壊れました」は、本当にある
1台目の反省を胸に購入したのが、2台目のGalaxy Z Fold3でした。今度こそ丁寧に使おう。雑に扱わない、無茶をしない、フィルムに妙な自信を持たない。真面目に誓ったつもりでした。
ところが約1年後、やはりメイン画面中央の折りたたみ部分からフィルムに異変が出始め、その後ある日突然、メイン画面もサブ画面も両方真っ暗になりました。前触れなし、警告なし、情けもなし。人間関係ですら、もう少し気まずい空気を出してから終わります。Foldはそこが実にドライです。
修理見積もりは10万円以上。10万円で買った端末を、10万円以上かけて直すという構図です。数学的には理解できます。ですが、精神的にはなかなか受け入れがたい現実でした。
結局、修理は断念。そして私は、賢く学ぶ代わりに3台目へ進みました。失敗から学ぶ人もいれば、失敗から在庫を探す人もいます。私は完全に後者でした。
3台目の悲劇|店員さんの顔が、すべてを物語っていた
懲りずに購入した3台目も、Galaxy Z Fold3でした。ここまで来ると、好きというより執念です。恋愛なら、だいたい友人に止められる段階に入っています。
そしてやはり約1年後、またしてもメイン画面中央の折りたたみ部分に異変が発生。フィルムのめくれに加え、中心線に沿ってくっきりとした皺まで出てきました。嫌な予感しかしません。しかもこういう予感に限って、精度だけは異様に高い。
再びGalaxy原宿へ持ち込みましたが、保証期間外。近所のスマホショップに相談すると「貼り換え自体はできますが、既存フィルムの剥がしはご自身でお願いします」とのことでした。
いける……今回はいける……たぶんいける……

は?
液晶に黒い染みがじわりと広がり、画面はまたしても暗転しました。そして私は、その場にいたスマホショップの店員さんの表情を、一生忘れないと思います。
驚き 3割/同情 4割/ちょっと引いてる感じ 3割。
「本当にそうなるんですね……」という気持ちが、言葉にしなくても十分に伝わる顔でした。私は心の中で「ええ、あります。私がそのサンプルです」と答えました。
中古購入の落とし穴|安く買って、高く学ぶ
折りたたみスマホは高価です。だからこそ、中古購入はとても魅力的に映ります。実際、私も3台すべて中古で買いました。価格だけ見れば、悪くない判断だったと思います。
ただし、ここには大きな落とし穴があります。中古端末は保証期間が短い、あるいはほぼ残っていないことが多い一方で、Foldシリーズはメイン画面中央の折りたたみ部分からフィルムに異変が出るタイミングが、ちょうど1年前後になりやすいと感じたのです。
それでも4台目を買った話|これはもう節約ではなく研究です
ここまで読んで、「さすがにもう買ってないですよね」と思った方もいると思います。買いました。4台目としてGalaxy Fold4を中古で7万円で購入しました。
自分でもわかっています。これは節約でも合理性でもなく、未練と執念と好奇心を、ガジェット愛でコーティングしただけの行動です。ただ、さすがに少しは学習しました。今回は保証期間内にメイン画面中央の折りたたみ部分のフィルム状態を確認し、必要なら早めに動く作戦です。
- 歯科検診
- 健康診断
- Foldフィルム確認
スマホの点検が、自分の身体の点検と同じ枠に入っています。冷静に考えると、なかなか異常な状況です。
Foldを買う前に知っておきたいこと
私は2回挑戦して、2回とも液晶を壊しました。成功率は堂々の0%。野球なら即ベンチ、資格試験なら参考書を閉じて散歩に出るレベルです。もちろん器用な方ならうまくいく可能性はあるでしょう。ただ少なくとも私は、「自分は慎重だから大丈夫」という根拠のない自己評価を、Foldに2度粉砕されました。
まとめ|Foldは“完成された道具”ではなく、覚悟を試してくるガジェット
Galaxy Foldシリーズは、本当に魅力的なスマホです。開いたときの大画面は快適で、読書も動画もブラウジングも、普通のスマホにはない満足感があります。「未来ってこういうことか」と思わせてくれる力は、いまでも本物です。
ただ、その一方で耐久性にはやはり不安が残ります。とくに私の場合は、3台ともメイン画面中央の折りたたみ部分からフィルムがめくれ始めたことが、かなり強い印象として残っています。
それでも「一度はFoldの世界を体験してみたい」と思う気持ちは、痛いほどわかります。何を隠そう、私はその気持ちだけで4台目まで来ました。説得力なのか反面教師なのかは、正直かなり紙一重です。
だからこそ、これから買う方はぜひ、保証期間とメイン画面中央の折りたたみ部分のフィルム状態だけは意識してください。未来を感じるのは、そのあとでも遅くありません。
私の4台目が無事に1年を超えたら、また続編を書きます。もし超えられなかった場合は……そのときは、少しだけ反省の色が薄い顔で「5台目編」でお会いしましょう。