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【間取り失敗9割の原因】収納不足で後悔しない!プロ設計士が本気で推す「ファミリークローゼット」の全知識

madorinosotogawa

家づくりを始めたばかりの皆さんは、きっと今、ワクワクが止まらない時期ではないでしょうか。
「広々としたリビングにしたい」「アイランドキッチンで料理を楽しみたい」「趣味部屋もほしい」……夢はどんどん膨らみますよね。

ですが、ここでほんの少しだけ立ち止まっていただきたいのです。家が完成してから「これは盲点でした……!」となりやすいポイントには、実はかなり共通したパターンがあります。

その代表格が、今回のテーマである収納不足です。

この記事の結論

  • 収納不足は、単純な「量」ではなく動線と配置の問題で起こりやすいです。
  • 家づくりで後悔を減らすなら、1階の洗面・脱衣室の近くにファミリークローゼットを設けるのが効果的です。
  • ファミクロは1帖〜3帖、標準は2帖前後でも十分実用的です。
  • 敷地40坪前後でも、間取りの工夫次第で十分に取り入れられます。

なぜ収納不足は起きるのか?原因は「量」だけではありません

私は住宅設計士として多くの間取りづくりに携わってきましたが、収納に関する後悔は本当によく耳にします。しかも、単純に「収納が少なかった」という話だけではありません。

むしろ多いのは、次のようなパターンです。

  • 収納はあるのに使いにくい
  • 片づけるまでの動線が面倒すぎる
  • その結果、片づける気力が毎日どこかへ旅立つ

家づくりを始めたばかりの方がやりがちなのが、「今ある持ち物の量」だけを基準に収納を考えてしまうことです。

ですが、住み始めてから物はほぼ確実に増えます。

  • 新しい家具や家電を買う
  • お子さんの成長とともに持ち物が増える
  • 趣味のグッズがじわじわ増殖する
  • 「とりあえず置く」が積み重なって、気づけば山になる

家づくりでは、今の量ではなく、これから増える量まで見越して収納計画を立てることが大切です。

さらにやっかいなのが、収納は「量」より「場所」が重要だということです。たっぷり収納スペースを確保していても、使いにくい場所にあると、人は驚くほど素直に使わなくなります。

各部屋にクローゼットをつけたのに、なぜかリビングのソファに服が積み上がる。この現象、珍しくありません。ソファが悪いのではありません。たぶん、動線のほうです。

家づくりで後回しにされがちなのが「ファミリークローゼット」です

収納の中でも、私が特に声を大にしてお伝えしたいのが、ファミリークローゼットは後回しにされやすい収納の代表選手だということです。

どうしても家づくりでは、目に見えて気分が上がる部分に意識が向きやすくなります。

  • LDKは広くしたい
  • キッチンはかっこよくしたい
  • お風呂はちょっといいものにしたい

もちろん、それはとても自然なことです。ただ、その一方でファミクロは、間取りの優先順位の中で少しずつ後ろへ下がっていきがちです。気づいた頃には「入れたかったけれど、入る場所がなくなりました」ということもあります。

家づくりあるあるですが、笑っている場合ではありません。

「敷地40坪くらいだとファミクロは無理?」そんなことはありません

「敷地面積が40坪くらいなので、うちにはファミリークローゼットをつくる余裕はないですよね……?」

よくいただくご相談ですが、結論から言うと、そんなことはありません。

ファミリークローゼットの広さは、間取りに合わせて1帖〜3帖程度で検討することが多いですが、2帖あれば4人家族の日常着は十分収まるケースが多いです。

40坪前後の敷地でも、次のような部分を少し見直すだけで、ファミクロを組み込める可能性は十分あります。

  • なんとなく広く取っていたLDK
  • 用途が曖昧なまま広くなっている廊下
  • 「このスペース、結局何に使うんでしたっけ?」となりやすい余白

ですので、「土地が広くないから無理」と最初からあきらめるのは、かなりもったいないです。

プロが重視する「収納の三種の神器」

収納不足を防ぐために、私がプランに組み込むことが多いのが、次の3つです。

ファミリークローゼット
日常着の収納の中心

納戸
季節物や保管物の収納

シューズクローク
玄関まわりの整理役

この3つを適切な場所に配置するだけで、家の中の「なぜか片づかない問題」はかなり改善しやすくなります。今回はこの中でも、特に効果が大きいファミリークローゼットに絞ってお話しします。

ファミリークローゼットはどこに作るべき?おすすめは「脱衣室・洗面室の隣」です

私がファミリークローゼットを設計するとき、ほぼ固定で意識しているルールがあります。

  1. 脱衣室または洗面室に隣接させること
  2. 広さは1帖〜3帖、標準は2帖前後にすること

なぜここまでこだわるのか。理由はシンプルです。生活が圧倒的にラクになるからです。

そして、ここでひとつ正直に告白します。私はかなりのずぼら寄り人間です。

帰宅して疲れているのに、わざわざ2階のクローゼットまで行って、鞄を置いて、着替えて……。これを毎日きっちり続けられる方、本当に尊敬します。私はたぶん3日目あたりでソファに負けます。

だからこそ、帰宅後にそのまま1階のファミクロで着替えまで完結できる間取りをおすすめしています。

  • 服をリビングに脱ぎっぱなしにしにくい
  • 2階へ行く手間が減る
  • 「片づけるぞ」という気合いがいらない

家づくりでは、気合いが必要な間取りより、気合いがなくても回る間取りのほうが強いです。

tennpa
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間取りの一例です。シュークロ&脱衣室&ファミクロ&洗面が回遊動線としてまとまっています。

ファミリークローゼットがあると、洗濯動線までラクになります

ファミリークローゼットの良さは、帰宅後の着替えだけではありません。実は、洗濯動線の改善にもかなり効きます。

よくあるのが、こんな流れです。

  1. 洗濯機から衣類を出す
  2. かごに入れる
  3. 階段を上る
  4. 2階のクローゼットへ運ぶ
  5. たたむ
  6. しまう
  7. 途中で心が折れる

毎日のことなので、一回一回は小さくても、積み重なると意外と大きな負担になります。

その点、脱衣室のすぐ隣にファミクロがあれば、洗濯機から出した衣類を数歩で収納できます。

  • たたむ手間を減らせる
  • 家事時間を短縮しやすい
  • 洗濯物の山と精神的距離を取れる

この「2階へ運ばなくていい」という差は、毎日積み重なるとかなり大きいです。家事ラクな間取りを目指すなら、ここは見逃せません。

ファミクロあり・なし比較|暮らしやすさはここまで違います

ファミリークローゼットがない場合

  • 帰宅して玄関で靴を脱ぐ
  • 洗面に鞄を置いて手を洗う
  • 2階のウォークインクローゼットへ行って着替える
  • リビングへ戻る
  • お風呂前にまた2階へ下着やパジャマを取りに行く
  • 洗濯後は、かごいっぱいの衣類を抱えて2階へ運ぶ
  • たたむ場所が定まらず、気づけば各部屋で衣類が山になる

ファミリークローゼットがある場合

  • 帰宅後、1階のファミクロで部屋着に着替える
  • そのまま隣の洗面で手を洗う
  • お風呂上がりに、すぐ横のファミクロからパジャマや下着を取る
  • 洗濯後は、数歩でそのまま収納する
  • ハンガー中心でしまえるので、たたむ量を減らしやすい

こうして比べると、ファミリークローゼットがあるだけで、頑張らなくても自然に片づきやすい暮らしに近づくことがわかります。

特に、ファミクロがない場合は、「着替え」「入浴前」「洗濯物の片づけ」で1日に何度も2階を往復することになります。健康のためには階段も悪くありませんが、毎日それを家事と片づけのために繰り返すのは、少々ストイックすぎます。

1帖〜3帖でも十分?ファミリークローゼットの広さの目安

「ファミリークローゼットって、広い家じゃないと難しいのでは?」と思われる方も多いのですが、実際には1帖〜3帖程度でも十分に機能するケースが多いです。特に、4人家族なら2帖前後がひとつの目安になります。

2帖あれば、向かい合う2面の壁にそれぞれ幅約1.7mの収納を設けやすく、合計すると約3.4m分の収納幅を確保できます。

ここで大切なのは、ファミクロは「すべての服を入れる場所」ではなく、「毎日使う服を入れる場所」と考えることです。

ファミクロに向いているもの

  • 通勤着
  • 普段着
  • 部屋着
  • パジャマ
  • 下着
  • タオル類(計画によっては)

2階の収納や納戸に回しやすいもの

  • 冠婚葬祭用の服
  • オフシーズンのコート
  • 礼服
  • めったに着ない服
  • 季節家電や大型の保管物

このように役割分担をすると、1帖〜3帖でも十分使いやすい収納になります。

ファミリークローゼットを作るときの注意点

1. 換気を意識する

衣類をまとめて収納する場所なので、湿気やにおいがこもりやすくなります。換気扇の設置や通気性のよい計画を取り入れて、清潔に保ちやすくしておくことが大切です。

2. 将来の使い方の変化を考える

お子さんが成長すると、個室で服を管理したくなることもあります。そのため、棚やパイプの位置を後から調整しやすい、シンプルな内部計画にしておくと安心です。

3. 「何を入れるか」を先に決める

ファミクロが便利だからといって、何でも入れる前提にすると、逆に使いにくくなることがあります。あらかじめ「日常着中心」「下着・パジャマも置く」など、収納する物のルールを決めておくのがおすすめです。

tennpa
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着脱出来たり、上下に稼働できる棚板は収納物に対して臨機応変にスペースを変更できるのでお勧めです。

収納不足を防ぐためのチェックリスト

  • 1階に家族の衣類をしまえる場所がありますか?
  • 帰宅後、1階で着替えられる動線になっていますか?
  • 洗濯機からファミリークローゼットまで、数歩で移動できますか?
  • ファミクロに入れる物・入れない物を決めていますか?
  • 敷地が40坪前後だからと、最初からファミクロをあきらめていませんか?

ひとつでも「まだ曖昧かも」と感じたら、今が見直しのチャンスです。家は建てた後より、建てる前のほうが圧倒的に修正しやすいです。これは本当にそうです。

まとめ|収納不足は「広さ」より「設計」で防げます

収納不足を防ぐために大切なのは、単純に収納量を増やすことではなく、生活動線に合った場所に必要な収納をつくることです。

  • 帰宅後の着替えがラクになる
  • 洗濯動線が短くなる
  • 片づけが習慣化しやすくなる
  • リビングに服がたまりにくくなる

特に衣類収納は、1階の脱衣室・洗面室に隣接したファミリークローゼットを設けるだけで、こうしたメリットを得やすくなります。

「敷地が40坪くらいだから難しいかも」と思われる方も、どうか最初からあきらめないでください。ファミリークローゼットは1帖〜3帖程度で計画でき、2帖前後でも十分実用的です。

これは、土地の広さだけの問題ではありません。優先順位の置き方と、間取り設計の工夫で大きく変わる部分です。

「片づけはあまり得意ではないです」
「家事はできるだけラクにしたいです」
そんな方にこそ、ファミリークローゼットは頼れる味方になります。

頑張ることを前提にした家より、頑張らなくても自然と片づく家のほうが、毎日の満足度は高いです。間取りは、気合いではなく仕組みで勝ちにいきましょう。

間取りで迷ったら、お気軽にご相談ください

「この動線、使いやすいですか?」
「うちの敷地でもファミリークローゼットは入りますか?」
そんなご相談がありましたら、ぜひお気軽にお聞かせください。図面の段階で見直しておくと、完成後の「しまった…」をかなり減らせます。

ABOUT ME
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建築士 / ガジェット好き
30代、妻と8歳の子どもと一緒に暮らしている設計士です。ハウスメーカーで営業設計に携わり、2ヶ月で2憶円の売上を達成した事があります。その後に会社の根幹に携わる人事や内部監査を任されましたが、より洗練された物づくりに携わりたく、当時誘われていたデザイン系の工務店に転職をしました。 趣味はガジェット購入、映画・漫画・アニメ・音楽鑑賞。 そうした個人的な経験も、生活を便利にする工夫として発信していきます。 設計士としての知識も、素の失敗談も、全部ここに詰め込みます。
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